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- 鼻の病気
こんな鼻のお悩みはありませんか?
- 鼻づまりがひどい(片方・両鼻・交互に詰まる)
- 鼻水が止まらない(透明・黄色・緑色といった色調の異常や粘度、異臭など)
- くしゃみが頻繁に出る
- 鼻血がよく出る
- 鼻の中が乾燥して痛い・かゆい
- 鼻の奥が臭う・においが気になる
- においが分かりにくい(嗅覚低下)
- 鼻が痛い・圧迫感がある
など
このような症状が続くと、日常生活にも支障をきたすことがあります。 あるいは速やかに治療すべき疾患が隠れていることもあります。放置せず、早めに受診することで適切な治療が可能です。 特に、出血を反復する場合や異臭がする場合は要注意です。山口市の「おおうち耳鼻咽喉科」までお気軽にご相談ください。
鼻づまり・鼻水が続く
鼻が詰まって息苦しい、鼻水が止まらないといった症状が続くと、日常生活にも影響を及ぼします。これらの症状にはさまざまな原因があり、適切な治療が必要です。
考えられる病気
アレルギー性鼻炎(花粉症・ダニ・ハウスダストなど)

スギやヒノキに代表される季節性アレルギー、またはダニやハウスダスト・P M2.5などによって生じる通年性アレルギーが原因で、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが続く。
日本に住む我々には言わずもがなな疾患ですが、まずは「何に対してアレルギーがあるのか」を知ることが大切です。もちろん抗ヒスタミン剤の飲み薬やステロイド点鼻薬などのお薬を使うことは治療のメインではありますが、『アレルゲンから離れる』のはシンプルではあるものの非常に有効な回避方法です。それにはまず「知ること」が必要です。
おおうち耳鼻咽喉科ではドロップスクリーンという機械を使って小さなお子さんでも最大41種類のアレルゲン検索が可能です。ただし対象は2歳以上に限定しております。指先を小さな針で穿刺して1滴の血液で検査します。結果は30分程度で出ますので翌日以降にお待たせすることはありません。もちろん医療保険適応の検査です。治療については上記のお薬のみならず、舌下免疫療法の資格も有しておりますので、特定のアレルゲンに対する反応が出た場合はSLIT(舌下免疫療法)についての説明もさせていただきます。
副鼻腔炎(蓄膿症)
鼻の奥に膿がたまり、鼻づまりや黄色・緑色の鼻水が出る病態です。これには原因が上記のアレルギー性鼻炎である場合や、副鼻腔真菌症(カビが生えている状態)の場合、そして近年増加傾向にある「好酸球性副鼻腔炎」の場合など様々です。実際のところ、鼻風邪を引いている時は軽度の副鼻腔炎になっているのですが、それがなかなか治らない場合は問題になります。
副鼻腔炎はポリープが形成されたり、慢性的な頭痛の原因になったり、咳や痰の原因になったりと、放置すべきではないことが多いです。また、成人してからの喘息の発症に深く関わってきます。内科で咳喘息などの診断を受けられた場合、耳鼻咽喉科にて副鼻腔の精査をすべきです。そして必要があれば手術を受けていただきこともあります。
鼻中隔湾曲症
鼻の仕切りは鼻中隔と呼称しますが、これが曲がっていることで、慢性的な鼻づまりが起こるケースがあります。成長期に左右どちらかに曲がってしまうことや、ボディコンタクトのあるスポーツなどでの怪我がきっかけで曲がってしまうこともあります。重度の場合は形成外科的な処置を要することもありますので、「鼻が曲がっているかも?」とか「いつも片方の鼻だけ通らない」などと思われている方はぜひご相談ください。
くしゃみ・鼻水・鼻づまりがある
くしゃみ・鼻水・鼻詰まりはアレルギー性鼻炎の3大症状です。くしゃみが頻繁に出る、鼻水が止まらないといった症状は、他にも風邪などの影響で起こることが多いです。症状の原因を知ることで、適切な対処が可能になります。
考えられる病気
風邪・ウイルス感染
一時的な症状として鼻水やくしゃみが出ることがある。いわゆる鼻風邪です。
血管運動性鼻炎
温度差や刺激物によって発症し、アレルギーとは異なる原因で鼻炎が起こる。実は治療がしにくい点もあり少し問題になりがちなのがこれです。原因には「加齢によるもの」と「点鼻薬の過剰使用」などが挙げられます。特定のアレルゲンが見つからない時や、温かいものから上がる湯気を受けた時など症状出現が限定的な時など、これを疑うことが多いです。難しいのは点鼻薬を長期間使い続けた結果生じる鼻炎です。点鼻薬を使い始めた当初はすごく効いていたのにいつの頃からか鼻が詰まるようになった、などです。違ったアプローチをするなど検討いたしますので、気になる方はご相談ください。
鼻血がよく出る

突然の鼻血や頻繁に起こる鼻出血には、粘膜の傷や血管のもろさが関係していることがあります。症状が続く場合は、適切な検査を受けることが大切です。大半は気にする必要のない鼻出血ですが、時に悪性腫瘍が潜んでいる場合もあります。まずはご相談ください。また、患者さんの中には抗血栓薬(血液サラサラ薬)などを服用されている方もおられると思います。出血の下人を調べることももちろん重要ですが、さまざまな条件に合わせた治療が望まれます。
考えられる病気
鼻中隔前部の傷
鼻を強くかむ、いじることで傷がつき、出血しやすくなる。鼻出血で最も多い場所が「キーゼルバッハ部位」と言われる鼻中隔前方の粘膜です。鼻毛を少しこえたあたりで、小指の先でカリッと引っ掛けやすい場所ではあります。毛細血管が集中していることもあって出血しやすいです。ティッシュを詰めるのではなく、鼻翼(鼻の膨らみ)を外から押さえることが肝要です。どうあっても止まらない時はバイポーラという機械で焼灼止血します。過去に鼻出血が原因で輸血する、緊急手術に至るなどの症例を経験しております。決して侮れない症状です。
慢性鼻炎
慢性的な炎症によって鼻の粘膜が弱くなり、出血しやすくなる。ずっと炎症を起こしていると粘膜は腫れてしまい、少しの刺激で出血しやすくなることもあります。いろんなタイプの鼻炎があるので、まずはなぜ出血するのか調べましょう。先述の蓄膿症で鼻竹から出血する例もあり得ます。
高血圧・血液疾患
血圧の上昇や血液の異常が鼻血の原因となることもあります。上記のように、これらの疾患の治療で血が止まりにくくなるお薬を服用されている場合、一度出血すると非常に止まりにくいです。さらに、バイポーラでも止血が得られにくいケースがあります。入院加療に至る例もあり、また鼻内に複数本のガーゼを詰めて高次医療機関へ紹介させていただく場合もございます。
鼻の垢を無理に取ろうとしない、鼻炎の時に必要以上に強く鼻をかもうとしない、これらが必要かと思います。
鼻副鼻腔腫瘍
稀ですが、鼻腔内にも悪性腫瘍ができることはあり、概して自身では気付きにくいです。周囲の粘膜に悪影響を及ぼして出血してしまうことがあります。鼻腔がんや上顎癌などが鼻出血の原因になりがちです。
鼻の乾燥やかゆみが気になる
鼻の中がカサカサする、かゆみを感じるといった症状は、乾燥やアレルギー反応が原因となることがあります。症状を悪化させないために、適切な対策を取りましょう。鼻は呼吸の入り口です。我々人類は基本的に口からではなく鼻から息を吸うことが自然な構造をしています。鼻には入り口(外鼻孔)の鼻毛で大きなゴミを除去し、次いで鼻腔内で入ってきた空気を加湿します。ある程度湿った空気が喉、そして気管を通り肺に運ばれるのです。鼻の乾燥は大敵です。鼻毛を抜いてしまうことは推奨しかねます。
においが分かりにくい・鼻の奥が臭う
食べ物や香りが分かりにくい、鼻の奥に不快なにおいを感じるといった症状がある場合、鼻の病気が関係している可能性があります。症状の原因を特定し、適切な治療を受けましょう。嗅覚低下は風味の低下、味覚障害と混同しがちです。味がわからないと思っていたら鼻が悪かった、という場合も実は結構多いです。また、悪臭がある場合は副鼻腔真菌症(鼻内にカビが生えている状態)の可能性もあります。ニオイがおかしいと感じたらご相談ください。
考えられる病気
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
鼻の奥に膿がたまり、強い臭いを感じることがある。特に悪臭の場合はカビのせいであることが多いです。真菌症と思われた場合は基本的に手術を前提に医療機関へご紹介することが多いです。カビを倒す飲み薬は基本的には(術後に服用するもの以外は)ありません。
嗅覚障害
ウイルス感染やアレルギーが原因で、においが感じにくくなることがあります。点鼻薬で治療する場合や、蓄膿の治療を受けていただく場合など様々です。
鼻茸(ポリープ)
鼻の中にできるポリープが嗅覚を低下させることもあります。ニオイの成分が嗅神経がある部位の前に立ちはだかり、物理的に匂えない状態になることです。この場合、基本的には手術を前提にお話しすることになります。
鼻が痛い・圧迫感がある
鼻の奥がズキズキ痛む、顔の周囲に圧迫感を感じるといった症状は、炎症や鼻の構造的な問題が影響している可能性や、鼻副鼻腔の腫瘍が関わっている可能性があります。症状を把握し、適切な診断を受けましょう。
考えられる病気
副鼻腔炎(蓄膿症)
鼻の奥に膿がたまり、顔の奥がズキズキ痛むことがある。
鼻中隔湾曲症
鼻の通りが悪くなり、違和感や痛みを感じることがある。
鼻腔内腫瘍
まれに腫瘍ができ、痛みや圧迫感が出ることも。まずは悪性化良性かを把握する必要があります。生検(組織を採取する検査)や画像検査を行うことになります。結果に応じてですが、手術が可能な場合と放射線や化学療法を推奨する場合とあります。
鼻のお悩みは「おおうち耳鼻咽喉科」まで

鼻の症状は、風邪やアレルギーといった一時的なものから、副鼻腔炎や鼻中隔湾曲症などの慢性的な疾患までさまざまです。また、まさかの腫瘍という可能性もあり得ます。
特に、長期間続く鼻づまりや鼻水、鼻の痛み、においの異常は、単なる風邪ではない可能性があります。
当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせた適切な診断・治療を行っています。お子さまから大人の方まで、どんな小さなお悩みでもお気軽にご相談ください。非常に細身のカメラを用いて鼻の奥を見ることもできますし、副鼻腔炎CTも完備しております。
「なかなか治らない」「日常生活に支障が出ている」などの症状がある方は、ぜひ山口市の「おおうち耳鼻咽喉科」へご相談ください。