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- ドクターズインタビュー

先生のご経歴と専門の分野を教えてください。

山口県で生まれ、山口大学を卒業し、縁あってここ山口市に開業させていただきました。
私という耳鼻咽喉科・頭頸部外科医は徳山中央病院時代にその基盤が出来上がったと思います。
ありとあらゆる分野の耳鼻科疾患を経験させていただきましたが、なかでも頭頸部がんと関わる機会が私にとって非常に大きく、強く印象に残りました。最終的に頭頸部がん専門医を取得するに至りました。

山口市の大内千坊でご開業を決められたきっかけはなんですか?

大学生の当時は山口市平井に住んでおり、大内にもよく来ました。
当時から人が集まる場所であり、かつ多くの学校があります。つまり小児から成人まで幅広い患者層を持つ耳鼻咽喉科として、きっとお役に立ちやすい医療圏だと考えました。また、大学病院在籍中に10年以上に渡り重症心身障害のお子さんたちの耳や鼻そして気管孔のフォローアップをしてきた経験も、この地域ならばきっと活かせると考えたことも大きいです。

医師を目指されたきっかけは?

10歳の頃に父が大病を患い、その後母と祖母が私を育ててくれました。そんな中、私自身も高校1年生のときに緊急手術を受ける事態になり、大袈裟でもなんでもなく命を救われました(回復して初めて担当だった先生に腹膜炎になりかけていて実は危なかったとカミングアウトされました)。こういった経験を経て、母たちにどんな恩返しができるか考えた時、医学部を目指そうと思うに至りました。

クリニックのコンセプトはありますか?

わかりやすい説明を心がけ、難しい症状にも根気強く一緒に乗り越えられるようにします。
日常的な症状から病院への紹介を要する疾患まで、スタッフ全員で協力してお手伝いします。
実は耳鼻咽喉科は多くの加齢要素を含む分野ですので、アンチエイジングにも力を入れます。

こちらではどのような診療に対応をされていますか?

耳鼻科が扱う疾患は老若男女問わず、みみ・はな・のどの慢性的な症状から花粉症など季節性の症状、徐々に進行してくる腫瘍や、ある日いきなり出現する炎症やめまいなど、本当に多彩です。近年ではCOVID19に関連する症状も非常に多いです。
当院では診察室を2つ用意し、緊急性の高い疾患にも対応しやすくしています。また、点滴専用スペースを設けることで安静を保てるようにもいたします。スタッフ全員に十分な研修を行うよう心がけ、患者さんやご家族が不安を感じることのないようにしていきたいです。

いびきも見てもらえますか?

私自身が睡眠時無呼吸症候群の治療を受けております。身をもって経験しておりますので同じ目線で向き合えると思います。是非ともご相談ください。きっと力になれます。

患者様と接する際、どのようなことに気をつけていらっしゃいますか?

当院に足を運んでくださった以上は、何か一つでも納得できる診療・説明を受けていただこうと思っています。そうすることで、また何か困ったことができたら相談してみようと思っていただけると考えるからです。そしてそれをスタッフ全員でできるように気をつけていきます。

今後、力を入れていきたい分野は?

まずは地域に根ざした医療を提供できるようになりたいと考えていますが、いずれは耳鼻咽喉科ならではの訪問診療も行っていきたいと考えています。すなわち、なかなか当院にお越しいただくことが難しい患者さん(先述した重症心身障害児を含む)の気管切開孔管理や耳掃除など、通常の訪問診療では対応しにくいジャンルが、当方ならばお手伝いできます。日常の診療が終了してからいろんな場所に訪問させていただきたいという夢を持っております。
また、ここまで再三登場しているアンチエイジングという言葉ですが、正直いって耳鼻咽喉科とは縁遠いように感じられるかもしれません。しかし私の卒業論文テーマでもある加齢性難聴のみならず、嗅覚やバランス感覚(平衡覚)、そして頸部や顔面の皮膚、嚥下(飲み込むこと)や発声といったノドの運動、これら全てエイジング(加齢)と深く関係しています。アンチエイジングは予防医学の半歩先を行く分野だと考えています。抗加齢学会にも所属しており、私自身研鑽しつつ皆様へも新しい情報を提供できればと思っています。

HPをご覧の方にメッセージをお願いします。

ご興味を持っていただいたことにまずは感謝いたします。
実際にお会いして、お力になれることができれば幸いです。